→ セニデコのフランス壁は、人・環境・暮らしにやさしいピュアな素材。
セニデコ社のフランス壁は、フランスの大地を母として生まれた、自然の岩肌のような息づかいのある塗り壁素材です。
●思い通りの施工が実現できる高いデザイン性を備えています。
●施工後も強固で強靱な耐久性と人にも環境にもクリーンで優しい快適な空間を提供します。
壁が呼吸することにより快適な空間を保ちます。
漆喰は超多孔質のため湿気や臭いを吸着・分解します。
ホコリやタバコの煙などの微細な汚れを壁に引き寄せません。
自然素材「石灰」の持つ性質が
クリーンな環境を提供します。
●石灰は自ら固まるため、凝固剤などの化学物質を入れる必要がありません。
人間にも地球環境にもやさしいエコロジー素材です。
漆喰の有害物質を吸着・分解する性質によりクリーンな空気を保ちます。
静電気が抑制されホコリの付着を防止し、表面の剥離も防止します。
表面の剥離が起きにくく、ボロボロ崩れることを防ぎます。
→ 【石灰の循環メカニズム】漆喰(しっくい)による基材ができるまで…
フランス壁の大切な原料である石や土や石灰は、アルプス山脈の豊な峰々や地中海沿岸の石灰岩の大地から生まれました。自然が長い時間をかけて作りあげた、我々への贈り物です。
まず、フランス本社工場にて採取してきた石灰岩(炭酸カルシウム)を二次加工しやすい規定の大きさに粉砕します。次に焼成炉にて約900度の高温で加熱し「焼成」という行程に進みます。
最終的に焼成が完了する頃には、高温による熱分解によって炭酸ガスが放出され、余計な不純物と水分が取り除かれた状態に変化し、生石灰(酸化カルシウム)が生成されます。
生石灰にごく微量の水分を加えれば、「粉末タイプ」の製品ベースとなります。さらに、独自のバランスで水分を加えて、「ペーストタイプ」の製品ベースとなります。
消石灰に植物繊維や糊などを混ぜてセニデコ製品の完成となります。ご希望の施工イメージに合わせて「粉末タイプ」または「ペーストタイプ」の製品にセニデコカラーで色彩をコントロールしながら施工していきます。
注)調色は製品ごとに異なります。
→ 世界の歴史と共にある漆喰(しっくい)。
漆喰は石灰岩を原料とした自然素材で、
太古から壁材や壁画材として利用されてきました。
近年、その優れた特性が再認識され
さまざまな用途で使用されています。
■漆喰の優れた機能
漆喰の主な原材料である石灰岩は、貝殻やサンゴなどの動物の化石が堆積してできたものです。その中は超多孔質構造になっていて、高い調湿機能をもっています。この石灰岩から生成される消石灰に植物繊維や川砂などを混ぜ練り上げたものが漆喰です。消石灰は空気中の二酸化炭素と反応して固まる性質があり、この自然の凝固作用により、接着剤を必要としない自然素材だけの施工が可能になっているのです。
■歴史と共に歩んできた漆喰
漆喰の歴史は古く、主原料である石灰の使用例としても最も古いものは南フランス・ラスコーの洞窟壁画とされています。日本では高松塚古墳やキトラ古墳などが挙げられます。漆喰としてはエジプトのピラミッドやスフィンクスをその起源とし、古代ギリシャやローマ時代の建築物にも盛んに使われました。
■ラスコー洞窟
フランス南西部のヴェセール渓谷モンティニャック村近郊には、147の集落跡と26の装飾洞窟群からなる先史時代の遺跡があります。中でも1940年に発見されたラスコー洞窟には、約1万7千年前に旧石器時代後期の人によって描かれた壁画が残されています。色彩豊かで生き生きとした動物達の姿は、民俗学的・人類学的見地のみならず美術的見地からも注目を集めています。
■パルテノン神殿
古代ギリシャ時代(紀元前5世紀)に、アテネの守護神アテネを祭るためにアクロポリスに建設されました。大きさは、横約31m、縦約69m建物の周囲に立ち並ぶ46本の柱の高さは約10mあります。それまでの建築様式と違い、ドリス式とイオニア式の2種類の様式を取り入れている点も目を引きます。神殿全体が彫刻像やレリーフで飾られていましたが、現在では大英博物館やルーブル美術館でその一部が保存されているだけのようです。
■万里の長城
紀元前7世紀の春秋時代から明代まで、約2千年にわたり中国歴代王朝が築き続けた城壁が万里の長城です。北方騎馬民族の侵入を防ぐために築かれたこの巨大な建造物は、総延長約6千キロにおよび、衛星写真でもはっきりと見ることができます。特に北京近郊の長城は二重構造になっており、石やレンガで造られた重厚な造りで敵監視台や狼煙台が均等に配置された美しい景観を創り出しています。
■日本の城
日本を代表する城郭建築の最高傑作は、江戸時代初期に池田輝政により築城された姫路城といえます。主要部分はほぼ完全なかたちで残されており、特に天守閣は幾重にも重なる屋根と、白漆喰の壁とが気品ある組み合わせを創り出しています。その美観が飛び立つ白鷺を想わせるところから「白鷺城」とも呼ばれています。この名城は400年以上の風雪や、天災、戦火にも耐え、今も我々に感動を与え続けています。
■現代の壁
フランスではアートが身近にあるため、部屋にも絵画や写真を飾るのが一般的です。日本人の苦手とする色のついた壁も、適度に配された植物やオブジェなどのアクセントにより、壁の色やテクスチャ(模様)をうるさく感じない空間を実現しています。光沢のある壁は、強い色を使っても下品にならず、高級感を醸し出します。また目立たない色の壁は、光によって立体的なテクスチャが浮き出し上品な仕上がりになります。